旧W-ZERO3にっきちょう

はてなダイアリーから引っ越しました

ソフトバンクのウィルコム支援が、個人的に気にくわない理由

WILLCOMへの支援って何?

ウィルコムへの支援、もしくはウィルコムの再生って、どう定義づけられているのでしょう。
赤字を黒字かする?既に黒字です。
債務超過解消?債務超過じゃありません。
資金繰り?これですね。黒字倒産というやつです。しかも運転資金というよりは設備投資資金が回らず、バンザイさせられたということなのだと想像します。
時間があったら有価証券報告書で確認します。

つまり、ウィルコムを再生支援するということは、設備投資資金を確保出来るようにし、本来の事業計画(XGP)が実行できるようにすることにあるのだと思います。XGPへの投資が過大といい、現行PHSだけで良いというのなら、もうそれ程投資は必要ないため、スポンサー企業なんていらないくらいなのではないのでしょうか。借金を棒引きにしてもらったあとならば。

したがって、スポンサー企業として支援を名乗りでる企業というのは、XGPへの投資を積極的にやらなければ、そもそも、支援なんてするきが無いのではないかといわれても、仕方ないのではないかと個人的には思います。

ソフトバンクって支援する気あるの?

で、スポンサー企業として名前があがったソフトバンクですが、本当に、支援する気・能力があるのでしょうか。というのも、ソフトバンクは、設備投資にお金をかけていないというイメージが付き纏っているから。じゃあ実際どうなのかと、開示情報をみると、半期で通信事業において144,149百万、有形無形固定資産を取得しています。結構投資している?ではないですか。減価償却費以内ですが。これにプラスして、設備投資する余裕があるかというと、負債がウィルコムより桁違いに多いソフトバンクですが、あの手この手で、資金を集めそうで、本気で投資しようと思ったら、それだけの余裕は在りそうです。
  
が、問題は本気になってくれるかどうか。ネットでのSBMの3Gの評判や、通信障害の発生、無線LANに積極的なんてことを考えると、本気で、投資してくれるか不安になります。
  

ソフトバンクのウィルコム支援によるメリットって?

  
3GをXGPで補完するのでソフトバンクもXGPにに投資するというのは、ウィルコムユーザーからみたら理想的ですが、端末やその他設備を世界から調達できないXGPに本当に投資するのか、やはり疑問です。
そもそもソフトバンクの3G網を逼迫させている原因の一つのiPhoneが、XGPに対応するとは、とても思えず、補完にはなりえないと考えるます。
では、現状弱いデータ通信の弾として、XGPが使えるかというと、特に法人向けとして、セキュリティに厳しくなっている法人PCにおいて、上りも下りも速いXGPは、PCにデータを置いておかなくとも済むようになるといったセキュリティ上のメリットも考えられなくもありません。しかし、あくまでエリア展開出来ればの話です。法人向けとしては、エリアの面で信頼性に欠け、他事業者に伍すことは難しいのではないかと思います。
  

だから…

なので、どうしても支援といっても、投資なんてするわけもなく、加入者目当て、周波数目当てなのではないかという思いがして、どうにも気にくわない次第です。現行PHS事業だって、SBMを食っては、もともこもありませんので、到底魅力ある展開が出来るとは思えません。どうして、同業者に支援をお願いするのか、結局KDDIの子会社だったころの縛りが復活するのではないかと思えてなりません。
せっかく支援機構がしゃしゃり出たのに、こんなウィルコムの再生が限りなく出来なさそうな絵しかかけなかったのでしょうか?
いや、孫さんが、PHS愛に目覚めて投資してくれる可能性がゼロではありませんが、ゼロに近いものと思っていますw


This diary was written by WindowsMobile with HatenaSync