旧W-ZERO3にっきちょう

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借入金で利益がでる国立大学法人?

ちょっと前の記事になりますが

政府の財政制度等審議会が「国立大学で多額の剰余金が生じ、約3000億円の積立金がある」と指摘したことについて、塩谷立文部科学相は12日の閣議後会見で「半分は会計処理上の形式的な利益で、現金が残るわけではない。大学運営は大変厳しく、剰余金ととらえられるのは心外だ」と批判した。
 大学運営費:「国立大に余剰金」財政審指摘は心外…文科

という記事がありました。
その中に以下のようにあります。

しかし塩谷文科相は「1555億円は財政融資資金の償還期間と整備施設の減価償却期間の差などで生じる形式的利益で、現金が残るわけではない」と反論。また年度をまたぐプロジェクトの費用で、目的外に使えない積立金が計1446億円あるとした。


この反論で世間の人は納得できるのかな?
財政融資資金(借入金)の償還期間と減価償却期間の差で利益が出るなんて、普通はわからないですよね・・・
というわけで図にしてみました。


これでもなぜ借入金の返済が収益になるかは説明できていません。
この仕組みは、財政融資資金(借入金)の返済財源が交付金であって、返済に合わせて交付されるこの交付金が、受領時に収益化されるというところまで、わからないと理解できません。将来の補助金で買っているようなもので、償却期間トータルで見れば、結局プラマイゼロになるので、確かにこれを埋蔵金と呼ぶのは難癖つけているとしか思えません。
  
ただ、短期的にはよくわからない利益を生み出してしまう、この借り入れの仕組みが必要かどうかは疑問なところはありますが・・・一括、施設整備費でよいのでは?